梅雨になりました。
折りたたみ傘がなかったので、日曜にステキな折りたたみ傘を探す旅に出かけました。
数か月ぶりに仙台市中心部へ。新型コロナが県内で発生以降初の街中。久しぶり。
アーケードを歩き、傘を扱っていそうなお店を片っ端から見て回りました。
これが価格や軽さやデザイン、使いやすさからして一番だな。
そう思える傘を見つけたのは、以前使っていた折り畳み傘を買った雑貨屋さんでした。
晴雨兼用UVカットで1000円+税。
が、さっそく購入…はせずに一応他のお店も見てみることにしました。
ここを見たらお茶でも買おう。
初売りの時に福袋を買ったお店で傘扱ってたりしないかな?と思いとあるデパートへ。
そしてお目当てのフロアへ到着。
あらまぁ、目の前にステキな和服屋さん。
和モダン?大正ロマン?なんていうのかわからないけど、そんな感じのオシャレな振袖。
吸い寄せられて、そこに置かれたパンフレットを手に取る。
お店の人に声をかけられた。
「振袖お探しでしたか?」
「いえ、ただかわいな〜と思って」
少し店内を見てみる。
そしてめっちゃカワイイ好みの柄の浴衣を見つけてしまった。
すごく気になる。
猫とトランプの絵。淡い色の中に赤がアクセントになっていて、まるで不思議のアリスのような世界観。
「合わせてみませんか?」
お言葉に甘えて羽織らせてもらった。
さらにそれに合う帯紐を見せてもらった。すごいカワイイ。
着物へのイメージが変わっていく。こんなデザインのもあるんだ…!
着物の話から、なぜかクラゲの話やアリスの話をしていたら、ベテラン店員さんも会話に加わった。
そこからお店の方の上手なトークにつかまった。
商売上手!
私の求めるもの、好みを把握し、金額の不安にも共感し、コーデの提案、日常生活でこの浴衣を着て過ごすイメージをさせる匠なトーク。
あーこれはあかん。押し切られてしまいそう…。
結果、購入に踏み切りました。高かった。
浴衣は機会あれば欲しいと思ってたのと、この柄以上に好みの柄は他には無いだろうという確信。
着付けレッスンは何度でも無料という誘惑。
着物とかのお話をもっと聞いてみたい、知りたいという好奇心。世界が広がりそうな予感。
なにより給付金により今の私は財布の紐がゆるい。
そうだ、地元の経済を回すのだ。
そしてお高い浴衣はそのぶんたくさん着て、レッスンで情報を収集して、それで元を取ればいい。マンガのネタにもなるかもしれない。
などと自分に言い聞かせて買っちゃいました。帯も一緒に。レースでかわいいの。
かなりの時間が経過してしまい、のどはカラカラ。もう3時過ぎだ。お昼も食べていないどころか、かれこれ数時間水分をとっていない。ちょっと疲れたかも。
烏龍茶を購入。タピオカでも買って休んでいこうかとも思ったけど、コロナの影響で座席数が少ないので休まず歩き続けた。
さっきまで晴れていたのに、いつの間にか大粒の雨。
さっさと傘を買わなければ。濡れてしまう。
濡れないように迂回しながら、ほかの雑貨屋を見て、欲しいのがないとわかるとさっきのアーケード内の雑貨屋さんに戻った。
さきほど買った浴衣に合いそうな、アリスっぽい雰囲気になりそうな傘を選んだ。
もう夕方。ご飯を食べるのには微妙な時間だ。
買おうと思っていた本を買って帰ろう。
メイトの新刊売り場にはお目当てのものは置いていなかった。
探そうとしたが、なんだか体の調子が悪い。ヤバイ予感がする。倒れる前兆を感じる。
体が重く、めまいのようなふらつき。座って休みたい。
だが近くにそんな場所は見当たらなかった。
さっさと帰ろう。
本は諦めて帰ることにした。
地下鉄へ行くための階段のところで、足に力が入らなくなり、足がもつれかかる。
なんとかもちこたえて、ベンチで座り電車を待ち、電車に乗った。
やっと座れた…。
しかし体調は回復しないどころか悪化していく。
手が震えてきた。
手足がしびれてる?
これはマジでヤバイかもしれない。
最寄り駅に着き、なんとか下車。
しびれでうまく歩けない。
ドアの目の前にベンチがあり、すがるような思いで座った。
歩くのもままならない感じだ。まともに立っていられない。
どうしよう。
これから目の前にあるエレベーターに乗り、改札まで歩いて…。
それだけの距離なのに歩ける気がしなかった。
たぶん途中で倒れる。
先ほど買ったお茶を全部飲み干した。
ここにいても水分補給はできない。
駅員呼び出しボタンがすぐ近くにあるのを確認した。
あそこまでならなんとか歩けるだろう。
ボタンを押し
「具合悪くて倒れそうです」
と伝えた。
すぐに来てくれた。
車いすに乗せられ、自分でカードを改札にかざした。
「いま中に入れられないから、多目的トイレの中で休んでもらうね」
コロナ感染予防のためってやつだろうか。
自販機に連れてってもらい、ポカリを買い、多目的トイレの寝台?で横にならせてもらった。
母に連絡し、迎えに来てもらうことになった。
脱水だろうし、ポカリ飲んだからきっと良くなるはず…。
………。
はぁ はぁ はぁ
あれ?
血の気が引く、手足がしびれる。呼吸が荒くなってきた。
母が来たらしく、駅員さんが「開けてくださーい」と言っている。
このトイレは「開」ボタンを中から押さなければいけない。
台からはちょっと離れている。
立ち上がり、よろめきながらボタンを押した。
立っていられず壁にもたれかかる。
介助してもらいつつ台へ戻る。
駅員「どうしますか?」
母「顔色悪い…。はぁはぁいってるし」
駅員「救急車呼びますか?」
母「はい…」
はーっ!はーっ!と激しく呼吸をしながら救急車の到着を待った。
ゆっくり呼吸をしたほうがいいのだろうなと思い、ゆっくりしようとした結果、激しい深呼吸みたいになっていた。
救急隊員の方たちが来た。
「血流悪そうだねー」「手冷たい」「息苦しいですかー?」
などと言われたり、いろいろ聞かれたりしました。
聞かれる内容は、「脱水で救急車に運ばれた話」に書いたのと大体同じなので省略。
担架に乗せられて救急車の中へ。
血中酸素飽和濃度や血圧、体温、心電図を図られてました。
血中酸素っぽいのは96、体温は平熱でした。
ここでもいろいろ質問に答えたり、保険証と診察券とおくすり手帳を渡したりしてました。
私は渡せる状態でないので、私のバッグを持って付き添っている母が代わりに。
こんなこともあろうかと、おくすり手帳とか持ち歩いておいてよかった。
救急車の中では、既往歴やアレルギー、飲んでるおくすりを聞かれます。
そしてどこの病院に連れていくか決めます。かかりつけ病院があるとスムーズかもしれない。
診察券の番号を病院に伝えているのが聞こえたので。
さて何度目だろうか、救急の入り口。
4年前は男性のお医者さんだったけど、今日は女性オンリー。
「もう病院ついたからね、安心していいですよー」
とやさしく声をかけてくれる。
心電図に血中酸素に採血に点滴に、以前と同じ流れなので落ち着いていられました。
「手冷たい」「血管見えないねー」「手グーパーして」「見えないかー」「セイチュウセンで採ろう」
セイチュウセン…正中線であってるのかわからないけど、ひじの内側で採られました。
あと動脈血の採血もやりました。
あー!あれね!パンツごとおろされたあの!痛いやつ!(※脱水後編参照)
痛いのを覚悟しましたが、一瞬痛いだけで、思ったほど痛くはなく終わりました。先生お上手です。
首に針に比べれば恐怖感もなく、パンツもおろされず済んでよかったです。
この動脈血の検査は、通常の採血よりも結果が早く出るんだそう。
結果が出るまで点滴入れつつ回復室でお休み。
点滴半分終わったところで尿意が発生。
そういえば、12時過ぎにトイレに行ったきり、一度も行ってなかった。
もう19時を回っているというのに。
ナースコールをして、車いすでトイレに移動し、用を足す。
ちょろり、ちょろり、と途絶え途絶えで全く勢いがなかった。
検査の結果は、炎症反応や貧血はなし。
電解質の異常(ナトリウム・カリウムの減少)がみられる。
過換気症候群の数値が出ている。
とのことでした。
熱中症になるような気温ではなかったけど、脱水ですね、
水分こまめにとってね、ということでした。
点滴終わったら帰っていいよ、ということでした。
点滴終わってからも、手足のだるさは続いていました。
しびれの残りカスのような、ビリビリするようなだるさ。
まだあまり手足に力が入らなかった。
夜間なので、とりあえず7000円支払って後日清算となった。
今月中に病院に清算に行かねばならない。面倒だ…。
というのが昨日の出来事です。
昨日の夜遅くから今も微熱が続いています。
37.5未満なので、流行りのあの病気関係ではないとは思います。
点滴したといってもまだ体は脱水傾向にあるので、体温調節うまくいってないのかも。
塩舐めたら、ほどよい塩味のザリザリした物体って感じで、塩辛さを感じませんでした。
お粥に塩たくさんかけて食べました。食べてるうちに塩辛さを感じられるように。
朝、体組成計に乗ったら、体重・体脂肪・骨格筋率・内臓脂肪・代謝という項目の数値がガクッと落ちてました。
これは誤差の範囲を超えている。いくらたくさん歩いたといっても、筋肉までガタ落ちはおかしい。
これが脱水というものなのか…?体重が2%ぐらい落ちてた。点滴前だったらもっと落ちていたのだろう。
明日の数値がどうなってるのか楽しみです。
以上、最後までお読みくださりありがとうございました。
微熱中につき、文章がおかしいところや誤字脱字があるかもしれません。
どうか脳内で補正してお読みくだされば幸いです。
みなさまも水分&電解質不足にはお気をつけてね。
そんなに暑くなくても、そんなに汗をかかなくとも、じわじわとそいつはやってきます。
ではでは私はもうしばらく自宅療養します。
布団の上からお届けしました。